夜伽って何をしているの?

昔の通夜では一般的だった夜伽

葬儀の前日に行われる通夜は、その名の通り昔は夜通しで行われるものでした。
通夜の始まりとされているのはお釈迦様が亡くなった際に、お弟子さんたちが集まってお釈迦様のご遺体を取り囲むように見守って夜通しでお釈迦様に教えていただいた事を中心とした思い出話をしていたことだとされています。
昔は通夜の由来に従って、一晩中ろうそくの灯や線香の煙を絶やさないようにして故人の側で思い出話をしながら寝ずの番をしていたのですが、これを夜伽と呼んでいます。

故人の生前の体と過ごす最後の日になることから、遺族や故人と親しかった方はできるだけ一緒に過ごしていたいという思いから一晩側で過ごす気持ちは理解できますが、ろうそくや線香を絶やさないようにするのは一体どんな意味があるのだろうかと疑問を感じる方も多いはずです。
諸説ありますが、故人の肉体に悪い霊が取り憑くことがないように線香の煙を魔除けとしてしっかり焚いておくという意味や、極楽浄土への道筋を照らすために必要だとする考え方があります。
昔はご遺体を保存するためのドライアイスが存在していなかったため、獣からご遺体を守るという意味でろうそくの灯や線香の煙が必要だったのではないかとも言われています。

このような理由から、昔は通夜に夜伽をするのが一般的でしたが、現在は時代背景から昔とは異なる過ごし方をする場合があります。
現在の夜伽は一体何をしているのか確認してみましょう。

現在の夜伽の過ごし方

昔の夜伽と同じような考え方で夜通しろうそくを灯して線香を絶やさないように過ごしている地域も存在しています。
線香については渦巻き型の長時間持続する線香を使用することが多く、ろうそくも長時間使える大きなサイズを利用することが多いです。
故人の思い出話をしながら、ろうそくや線香を確認しながら過ごすこともあります。

ただし、このような過ごし方は都会を中心に避けられる傾向があります。
大きなきっかけになったのは東日本大震災で、突然大きな地震に襲われた場合に火災が発生する恐れがあることから、夜伽でろうそくや線香を付けたまま過ごすのは避ける流れが一般的になりつつあります。
特に葬祭場などの会場でろうそくや線香を一晩中付けることは避けるように指示される場合があるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
現在は万が一の時にも安心だとされる電気式のろうそくなどを使用するように指示される場合もありますので、事前にご承知おきください。

現在の夜伽については昔とは若干異なる過ごし方になる可能性もありますが、故人を偲びながら思い出話をして最後の夜を過ごしたいとの遺族の意向については昔と変わらないはずです。
故人の冥福を心から祈りながら、出来る限りの供養ができるようにしてください。