法事・法要の準備って何からはじめるべき?

故人の冥福を祈る大事な供養

宗教によって考え方は異なるものですが、日本では主に仏教を信仰している方が多いことから仏教の教えに基づく法要が行われることになります。
法要は僧侶に読経をしてもらう供養のことで、その後に会食までを行うことを法事と呼んでいます。

法要を行う時期については宗派によって若干違いはありますが、亡くなってから7日ごとに49日目まで法要を行う場合が多いです。
その後は100日目、満1年目、満2年目などと節目ごとに法要を行ないます。
自分が初めて遺族という立場になった時に法要や法事を主催する側になってみなければわからない事も多いですが、そもそも法要や法事の準備は何からはじめるべきなのかを確認してみましょう。

初七日から七七日法要まで

初七日法要については、ご遺族や親族以外にも親しい友人などと供養を行うのが一般的です。
最近は火葬場から戻ってきたお骨をお迎えする還骨勤行と一緒に初七日の繰り上げ法要をするケースが多いです。
これは、葬儀が終了して間もない時期にすぐ初七日法要を行うのは遠方から駆けつける方にとって負担になることと、仕事がなかなか休めないなど現代特有の事情から繰り上げ法要を行う考え方が一般的になっています。

亡くなってから14日目に行われる二七日法要から42日目の六七日法要までは遺族だけで法要を行うことになります。
菩提寺の住職と日時の打ち合わせを行ないながら、自宅で法要を執り行ってもらうことになります。

亡くなってから49日目の七七日法要では、遺族以外にも親族や友人などを招いて法要を行って会食を行う場合もあります。
初七日以来、遺族以外の人も招く形になるため住職と日時の打ち合わせだけでなく、法要を行う場所を自宅以外の葬儀場や菩提寺で行うなどの打ち合わせも行ないます。
会食を行う場合には会場の手配も行うようにします。
1ヶ月前くらいにはお招きする方に連絡を入れて人数を把握します。
案内状を送付しておくと正確な人数を把握しやすいです。

参列していただいた方に引き出物を準備しておくことも忘れないでください。
金額の相場は2~4千円になので、あまり持ち運びの邪魔にならないような品物を選ぶようにしてください。
なお、供養をしてくれる住職に対してはお布施を用意しておきます。
自分で会場まで足を運んでくれた場合にはお車代、会食に参加しなかった場合には御膳料として渡す場合もあります。

百か日法要以降について

百か日法要や七七日法要と合わせて行う場合もありますし、遺族のみで行う場合があります。
その後の一周忌法要については七七日法要と同規模で行う場合があるため、準備についても同様になります。
三回忌法要は一周忌法要よりも小規模になり、徐々に遺族または親族のみで執り行うようになります。

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