火葬中はどうやって過ごすもの?

故人を最期まで見送ることが大事

告別式が終わると火葬場へ向かうために出棺をして、故人と最期のお別れをして荼毘にふすことになります。
故人と親交の深かった方や遺族にとっては本当に悲しい時になりますが、故人とのお別れをしっかり果たすためにもきちんと見送ることが大切です。
荼毘にふすということは、火葬をしてお骨になってしまうということなので、生前の姿を見ることができる最後の機会になります。
様々な思い出が頭の中をよぎり、悲しみで一杯になるかと思われますが、しっかりとお顔を忘れることがないようにお別れをしてください。

火葬をしている時間は短いようでとても長く感じられるものです。
火葬中はどうやって過ごすものなのか、一般的な事例をご紹介します。

参考:火葬時間と火葬中の過ごし方について

火葬の時間

故人がどのような体型だったのかによって火葬時間が異なります。
体が小さなお子さんの場合は比較的早く火葬が終る場合もありますが、肉付きが良くて体格の良い方だった場合には通常よりも時間がかかることも予想されます。
地域に存在している火葬場の能力が異なるため一概には言えず、平均すると40分から1時間くらいと言われていますが、2時間くらいかかる場合もあります。

海外では灰になるまで火葬をするため時間がかかるものですが、日本ではお骨を拾い上げる習慣があることから骨の状態がわかるように火葬を行うのが一般的です。
そのため故人の体格によって火葬時間が異なることを覚えておきましょう。

待ち時間の過ごし方

火葬場によっては遺族の控室が用意されていて、火葬が終るまでの時間待機できるようになっています。
待機時間中にお菓子やお弁当を食べて待っている場合もありますし、精進落としをいただく場合もあります。
基本的に自由に過ごすこともでき、故人の思い出話を遺族や親族を交えながら故人に対する冥福を祈ることに繋がります。

火葬場に遺族の控室が用意されていない場合には、葬儀場に戻って待機している場合もあります。
ここでも時間が空くことから、食事を取る時間になる場合が多いです。
遺族としてはかなり辛い待ち時間になると思われますが、できるだけ気を確かに保って食事を摂るようにして体力を落とさないように頑張ってください。

火葬終了後について

火葬が終わったと火葬場の担当者から連絡が入ったら、お骨上げを行ないます。
担当者から骨壷に入れる順番を指示されますので、遺族で箸を使って骨を拾い上げて骨壷に入れていきます。
お骨上げが終了後は葬祭場に戻って還骨法要を行ないますが、最近は繰り上げ初七日法要も一緒に行う場合が多いです。
これで葬儀の流れは終了になり、ご自宅にお骨と共に帰宅することになります。

全ての葬儀が終了すると、緊張の糸が切れてどっと疲れが出てくる方も多いはずです。
どうかご自身の体を休ませることを第一に考えて、今後はゆっくりと心を落ち着かせるようにしてください。

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