法事の種類とタイミングを把握しておく
家族が亡くなると葬儀を行うだけでも大変ですが、葬儀の後にもいくつもの法事があります。
スムーズに法事を執り行っていくためには、事前にどのタイミングでどのような法事を行うべきなのかを把握しておくことが重要です。
現在では、すべての法事を行うというよりは、親族の都合も考えて、重要だと思えるものを選んで行うことが多いので、その選択をするためにも、しっかりと法事の種類を確認しておきましょう。
葬儀から近い順に、初七日があり、その後二七日から六七日まで十日ごとに法事が営まれます。
そして、百日目には百か日として別に法事が行われます。
このように厳密に言うと、かなり頻繁に法事がなされるのですが、さすがにすべての法事を行うという家族は少なくなっています。
そのため、重要度が高い初七日と四十九日のみを行うというケースが多く見られます。
お寺との話し合いが済んだら親族にすぐに連絡する
法事は基本的に菩提寺となっているお寺の僧侶に挙げてもらうことになります。
そのため、どのタイミングで法事を挙げるかを考えて、僧侶に日時と手順を決めるための相談をすることになります。
どのくらいの人数が集まるかによって、自宅で行うかお寺で行うかなどが変わってきますので、ある程度自分たちで考えていくとスムーズに決められます。
僧侶と話し合って場所や日時が決まったら、すぐに親族の方々に連絡するようにしましょう。
初七日や四十九日などの法事では、家族や親族に加えて、親しかった友人なども参列することがありますので、意向を確認して連絡することができます。
連絡をする際には、口頭で伝えるだけでなく、案内状を自宅まで送るのがマナーとなっています。
それぞれの法事で行われることを確認しておく
それぞれの法事では、お経が読まれるなどの共通したことの他に、異なる儀式が行われます。
特に四十九日の場合は、一緒に納骨をするケースが多いので、より準備が必要となります。
納骨をするために、お墓の準備をきちんと進めておくことや、墓地までの交通手段を確保することなどです。
また、ある程度多くの人が集まるのであれば、仕出しの準備などをしておくことも欠かせません。
大抵の場合、葬儀を仕切ってくれた葬儀会社で、いつまでにどのような準備をしたら良いか、誰に頼んだら良いかなどをアドバイスしてくれますので、迷ったときには確認してみると良いでしょう。
それぞれの法事が終わったら、僧侶にお布施を渡すことも忘れてはなりません。
相場は地域によっても異なりますので、葬儀会社や地域の人に聞いてみるのが無難です。
いずれにしても、法事のための準備は早めに始めることで、参列する方へ迷惑をかけることがなくなります。