失礼にあたる行動は慎みましょう
突然の訃報を聞き、混乱をしているのもよくわかりますが、だからと言って遺族に対して配慮を欠く行動をするのは避けるべきです。
葬儀に関して失礼にあたる行動をとらないように注意したいものですが、ここでは葬儀前後で気をつけたいマナーをいくつかご紹介します。
葬儀前に注意したいマナー
訃報を聞き、すぐにでも故人の元に駆けつけたいとの気持ちはよくわかりますが、一番混乱しているのは故人の側にいた遺族です。
遺族は故人を失った悲しみをまだ受け入れられていない状況で、かなり混乱していることが予想されます。
このような状況でたくさんの弔問客が訪れたら心労がピークに達するのも当然です。
特に深夜に弔問をするのは避け、翌日以降に弔問させていただくように配慮してください。
弔問をした際には必要以上に長居をしないでください。
お悔やみの言葉をかけたらすぐに帰宅することが大切です。
なお、遺族だけでは弔問客の相手をするのが大変なので、何か手伝うことがないか積極的に声をかけてあげましょう。
故人と対面する際には遺族から勧められた時だけにしてください。
この時に自分で故人の顔を覆っている布を取って勝手に顔を拝見するのではなく、遺族が取ってくれるのを待つことが大切です。
故人に対する冥福と、遺族へのお悔やみという気持ちを込め対面しましょう。
葬儀時のマナー
通夜や告別式の際には時間をきちんと守って参列しましょう。
あくまでも通夜や告別式は亡くなった方を供養するための儀式であるという意識を忘れずに参列することが大切です。
香典を持参する場合には宗教に適した不祝儀袋を用意し、お金を入れるようにしてください。
お金は汚すぎても新札でも失礼にあたるので、新札の場合は自分で折って一度使われたお金として入れるのが正しいマナーです。
遺族と話す機会があった場合、亡くなった経緯をその場で聞くのは失礼にあたります。
ただでさえ悲しみに打ちひしがれている状況なのに、亡くなった時の事を思い出させて更に悲しい思いをさせるのは配慮に欠ける失礼な行為であることを自覚してください。
葬儀の場ではお悔やみの言葉を手短に伝える程度に留めておき、どうしても亡くなった経緯が気になるという場合には後日落ち着いてから遺族と話す機会があった時に尋ねるようにしてください。
なお、キリスト教の場合はお悔やみの言葉を伝えるのはNGなので、安らかなお眠りをお祈りいたしますと伝えるようにしてください。
通夜が終了後に通夜振る舞いのお誘いを受けた場合には、忙しい場合でもお断りをするのは失礼にあたります。
通夜振る舞いは故人を供養するためという考えもあることから、お誘いを受けたら軽くいただくだけで失礼しても構いません。
なお、逆に長居をすることも遺族の心労を助長するため、手早く帰宅するようにしてください。