天理教とはどのような宗派なのか
天理教は仏教の宗派のひとつで、江戸時代に誕生しました。
教祖は中山みきという人物で、本拠地は奈良県となっています。
現在は日本の全国に教会があり、その信者は200万人を超えています。
仏教の宗派の中でも、かなり大きな規模の宗派といえます。
また、天理教の教えは海外にも広まっており、なんと世界の80カ国に信者の方がいます。
それだけ多くの人に受け入れられる天理教は、今後も多くの人に広まっていくと考えられます。
天理教を信仰する人は、教会から「ぢば」というものに向かい、祈りを捧げます。
世の中の人が幸せになるように、そして救いを得られるように、神様に祈るのです。
さらに天理教はこうした活動だけでなく、地域に貢献する活動も積極的に行っています。
教会を中心としてその周辺地域の清掃活動など、さまざまな貢献をしているのです。
これも全て、教祖である中山みきの教えによるものです。
天理教は江戸時代に誕生したため、比較的現代に近い考え方があります。
天理教の葬儀の全体的な流れを確認
天理教の教えに沿って葬儀を執り行うときには、全体的な流れを理解しておくとスムーズです。
お通夜では、まずはお祓いの言葉を伝えます。
そして「みたまうつし」というものが行われ、故人の魂を神様の元へ送る儀式を行います。
この後供物を備えて礼拝をすることになりますが、このときは斎主が供物を用意して、神様にお供えします。
みたまうつしはこれが行われることで終了となり、供物のお供えはとても大切な行為といえます。
通夜が終わると、次に告別式を行います。
告別式も基本的にはお通夜と同じ流れで行います。
ただ、告別式では故人のために詞などが読まれることもあります。
こうしたことを行うことで、故人があの世へと安心して成仏できるようになるのです。
これが天理教の全体的な流れですが、場合によって細かな部分は異なることがあります。
地域によって風習が異なるため、近所の人や親族に確認するなどして、自分に合う形で葬儀を執り行いましょう。
天理教の葬儀を行う上でのマナーと注意点
天理教の教えに沿って葬儀を行う場合、マナーを守る必要があります。
天理教では「香典袋」に気をつける必要があります。
蓮の花が描かれているものは基本的に使ってはいけないことになっているため、気をつけましょう。
香典袋には種類があり、中には蓮の葉が描かれているものがあります。
一般的なデザインのため人によっては「これで良いだろう」と選んでしまいがちですが、天理教ではマナー違反となってしまいます。
十分注意して、香典袋を選びましょう。
また、香典袋の水引きは、黒色と白色もしくは黄色と白色を用意しましょう。
これも色を間違えると失礼になるため、気をつけてください。