通夜での作法は?

お線香

意外と知らない事が多いので注意!

通夜に一般参列者として参列する場合と、自分が遺族という立場で参列する場合には気持ちの面でかなり違いがあると思われますが、正しい通夜での作法を守っていなければ恥ずかしい思いをすることになります。
通夜とは本来は故人を偲びながら近しい間柄の人と故人の思い出話をしながら線香を絶やさないようにして一夜を明かすものでした。
現在は通夜を行う斎場などに泊まりこむことも少なくなり、宗教的というよりもいわゆるセレモニー的な印象を受ける通夜が一般的になりつつあります。

昔の通夜とは様変わりしつつある中で、正しい作法を知らずに通夜に参列していると常識を知らない人だと陰で笑われてもおかしくありません。
通夜での作法をしっかり守ることは、世間一般の常識として捉えることが大切です。
ここでは通夜での作法で知っておきたいことをいくつかご紹介します。

服装について

昔は通夜に参列する人は平服にするのが一般的でした。
亡くなったことを知り慌てて駆けつけたという意味で平服を着用するのが正しいマナーとされており、喪服を着用することは死を予見していたのではないかと捉えられてマナー違反とされていたのです。
しかし、現在は翌日に行われる葬儀や告別式に参列することができないため通夜だけに参列するという方が増えたことから、故人と最後のお別れをさせていただく場という意味できちんと喪服を着用するのが正しいマナーだとされています。

そのため、成人であれば男女ともにブラックフォーマルを選択して構いません。
余計なアクセサリーは身につけないようにして、女性のメイクも派手にならないように注意しましょう。
なお、遺族や親族以外が和装喪服を着用するのは避けるべきだとされています。
洋装よりも和装が格上だと認識されているため、喪主や遺族が和装喪服を着用していない場合には一般参列者は着用するべきではないとの考えが普通です。

香典について

香典は突然の不幸に襲われてしまったご遺族に対して金銭面の助け合いをするという昔から伝えられる相互扶助の考えが現在にも残されていると考えてください。
ここで迷うのが香典の金額で、どのくらい包むのが適切なのかと考えこんでしまう方も多いです。
自分の両親や兄弟姉妹が亡くなったという場合を除き、その他の親族については1万円を包むのが一般的です。
両親や兄弟姉妹など近しい血縁関係にある人が亡くなった場合には、5万円から10万円を包むのが一般的だとされています。

この他に職場関係や友人、近所の人などについては5千円を包むのが一般的とされていますが、3千円以下は避けた方が良いと言われています。
そのため香典の金額としては5千円から1万円にする方が多いようです。
香典袋や表書きの種類は宗教や宗派によって異なるため、事前に調べておくことをおすすめします。

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